2008年09月28日

山羊おじさん、ヤギを撮る

「自分たちが作業するところを撮ってください」
そう言って、デジカメを渡した。

帰ってパソコンで開いたら、こんな写真が入ってた。

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カメラで撮られているのがわかっているのだろうか。
子どもがお決まりのポーズをとっているようだ。
ヤギおじさんならではのカットなんだと思う。


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これなんか、微笑んでるようにしか見えない。



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この口。
発情してるときに見せる形。
言葉にできないえぐみ。
わかりやすくて好きだ。



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ヤギもちゃんと固体認識をしてる。
一番安心できる相手には、こんないい顔を見せるのだから。

自分はまだよく気がつかないでいる。
きっとイチゴにもいろんな表情があるのだろう。

いつか自分の写真を見てそう感じるのだと思う。

ヒトといきものの関係づくり。
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2008年09月26日

お札の匂い

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いつも家路の途中に寄ってくれる近所のおじいちゃん。

「今日は何やってたんで?」
と聞くと、

「あいよ、なんだか今日はおっかしいんだよなぁ。
 運転してたら、なんかお札の匂いがすんだよ。
 おっかしいなぁと思ってたら、おめえんとこの畑にイチゴの苗が植 
 わってたよ。ワッハッハッハ。」

かなり真面目に聞いていたので、びっくりして大笑い。


こういうことを畑で仕事してるときにずっと考えてるんだろうか?
そう思うと、また笑えた。

「今日はしまいだ。はぁ、また明日」

ハヤトウリを置いて、ちょっと満たされたような顔で家路についた。

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2008年09月15日

風邪薬と自然治癒

最近聞いた言葉。

「風邪薬を飲めば、1週間。飲まなくても7日間。」

知り合いのおじさんがポロッと教えてくれた。
出どころも誰のものかも、なんだか聞かなくてもいいかと思えるほど、
力が抜けて笑えてくるくだり。

無理して、がんばって、
どうにかなることとそうでないこと。

そのことが、だんだんわからなくなること。


そんなときは極端なものに触れてみるといいのかもしれない。

全く何もしないでいたり、
普段絶対やらないだろうってことをやってみたり、
別の場所に行ってみたり。


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「楽シイ。一番ダイジ!!」

先日日系ペルーの友達が手伝いに来てくれて、
こんなことを言ってた。

つらい作業なのにすごく楽しくて。


ラテンの陽気さの裏側には、日々の暮らしへの絶望があると
聞いたことがある。

その感覚は自分には絶対わからないことかもしれない。

ただただ、そういう感覚があるのだということを
いつもどこかで忘れずにいたいと思った。

まだ見ぬ明日を憂うより、今日を生きる。


「チマズくん、ハヤク、ハヤク!! アーニヤッテンダヨー!!」






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2008年09月10日

gran abuelo

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あっという間に3ヶ月が過ぎた。
1年の約3分の2をスペインで、そして残りをこちらで。
そんな生活をしているおじいさんが、また海の向こうに戻っていった。

今朝もバスに乗り遅れ、結局自分たちが送っていくはめに。
最後までそのヒトトナリを
これでもか、というくらい存分に披露してくれた。

つきあいは5年前からになる。
随分と重なりも濃くなってきたのをうれしく思う。

はじめのころは、その言動にかなりの衝撃を受け、
この人とは絶対にわかりあえないだろうな、という気持ちでいた。

今は本当に、それが嘘みたい。


今回はゆっくり話す機会が何回かあった。
好きな作家やこれまでのいろんな体験など。

自分のイチゴの苗に病気が入ったことなどに触れ、
「現実をしっかり認めて、そこからいろんなことを始めないとね」
「現実から...ね」
そんな言葉を残してくれた。
あっさりしていてスゥーと入ってくるようだった。


それから、今回はよく飯も作ってくれた。
料理を教えてくれることもあったし。


変わらず淡々と。

そんなリズムにかなり助けられた。

今の自分は毎日の変化が大きいので、
そういうある種、普遍的なことがすごくありがたかった。

posted by buitre at 14:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月09日

ばななマン vol.2

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先日、コインランドリーに行った折に手にした2冊目。

「自分の心とカラダと考えがバラバラになると...」
の一節は、不思議なぐらいしっくりきた。

疲れやブレ、迷い、がまん。
いろんなものを受け入れていけるような、
そんな気持ちになる。

たまにはコインランドリーもいいもんだわ。

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2008年09月08日

特別な新米

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ここは稲刈り後の籾を乾燥させて、
玄米にする場所。

8月末にたくさん雨が降ったので、
なかなか田んぼに入れず、今年は少し遅れた。

今日は今年初めての籾摺り作業。
機械の操作と調子を確かめるようにゆっくり。

そしていつもの儀式みたいなことが始まる。

最初の袋に摺り上がった玄米が入ると、
「これはうちの」
と言って、奥に置く。
次の袋が終わると、
「これは持っていけ」
と言って、新米をわけてくれる。

その儀式に自分も含まれていることがたまらなくうれしい。
たまらなく。
家族の次に大切にしてもらっている気がして。


そうこうしているうちに、奥さんも来た。
自分は親しみを込めてお二人のことを
「おとうさん」「おかあさん」
と呼んでいる。

稲刈りもイチゴの定植も始まり、
ご夫婦の会話も弾む。
本当に楽しそうで、いつもうれしい。

しばらく夜の籾摺り作業が続く。
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2008年09月03日

ばななマン

洗濯機の調子が悪く、コインランドリーに行くはめに。
その待ち時間でブックオフへ。


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この題名が前から気になっていた。
最初の短編「みどりのゆび」。
祖母とアロエを通した死の捉え方が、すごく気持ちよかった。

いつか誰にも訪れるもの。


いつだったか、いつも行きあうおじいちゃんが唐突に
「俺よ、昨日から『幸福な死』っつう本さ、読んでんだ。へへへ。」
って言ってた。
そのときの、まぶしいぐらいの笑顔を思い出した。


「くたばる喜び」を知っているかのような、満面の笑み。


posted by buitre at 22:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする